前回はASDの概論的なお話をしました。
今回はASDの乳幼児期のお話です。
学術的な見識とうちの息子が通った道のお話をします。

はじめに
あれっ?これって・・・と思う事があれば、必ず支援相談をしてください。
1.0歳〜2歳
歩行開始などの成長はあるもののコミュニケーション能力の発達や愛着形成に遅れが生じることが多いです。
またこの時期から発達する共同注意にも遅れが生じることも…
例えば…
a.基本的に他人に興味がないので、他人の視線の行方を追わない。
何見てるの?どこ見てるの?あれなぁに?がない
b.他者が指し示す方向を見ない
〇〇ちゃんあれ見て!に反応しない
※めっっっっちゃ大人しい子で手がかからないので見逃されやすいです。
見逃されてもまた次の段階へ進みます。
息子は6歳になりましたが今もこれです(笑)
2.3歳〜6歳
幼児期になると発語が増えてきますがその一方で
c.社会的相互交渉(他者との共感的交流や対人関係の形成や維持)の異常
例えば
お母さんに呼ばれても振り返らない。
他の子と交流しようとせず自分だけ違うことで遊ぶ。
稀に交流する子もいますが、自分が好きなことを一方的に話したりします。
交流しているようでコミュニケーションは取れていません。
息子は好きなものに対してマシンガントークをしてきます(笑)
d.コミュニケーションの異常
どんな気持ちだった?どうしたい?を言語化できない。
相手の表情や感情を理解できない。
相手が怒ってるのをぼーっと見ている。

e.興味関心が限局的
同じもおもちゃを欲しがる。
同じオモチャでしか遊ばない。
息子はハンドスピナーを収集していましたね。
他には
知的障害を伴うパターンだと
・物の配列にこだわる
・電車の座席は毎回同じ
・同じ道を通って保育園に行く
これが崩れるとパニックになったりします。
知的障害を伴わない高機能のパターンでは
文字・数字・地図・記号・キャラクターに興味を示し恐ろしいほどに記憶します。
息子は漢字の読み(日本の市町)・数字を英語で言う・世界地図(アフリカ大陸の国々の位置)・スプランキーという音ゲーキャラに興味を示し、記憶しています。
ということで、今回はASDの乳幼児期についてお話ししました。
うちの子どうなんだろ???とお思いの父兄の方、
これくらいの年齢までには「あれ?なんか変じゃね?」と
疑問に思われることがあるかもしれません。
スペクトラム(範囲の意)なのですべてが当てはまるわけでもない。
という事は念頭にお子さんと接してあげてください。
くどいようですが、早期発見・早期支援ですからね!
次は児童期のお話でお会いしましょう。ほなまた!
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