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ASDの子供との関わり方

こんにちは。


今回は発達障害の中でこだわりが強いとか言われる

ASDの特性と関わり方の概論的なお話です。


そもそも、なんでこの記事を書いているかと言うと、

自身の息子がASDとADHDの併発で、

支援を受けたらめっちゃ伸びたので、


あれ?と思った方には早期から支援を受けてほしいんです。


うちの子なんか育てにくいなー、

言うこと聞かへんなー、

と感じている方もいらっしゃるかと思います。


〇歳児検診で引っ掛かってしまったけど、

何をしたらいいかイマイチわからん。

準備・お片付け・歯磨き・お風呂など

指示を出してもなかなか動かない。


という方向けのお話です。



1.ASDの特性

まず、自閉症スペクトラム障害(ASD)を理解するための概念としてロナ・ウィングが提唱した「Wing の三つ組」がありますので、ここからはじめましょう。



  1. 他社と関わろうとしない孤立型

  2. 反応は乏しいが指示には従う受動型

    (結構多い)

  3. ぶっ飛んだ行動が目立つ積極奇異型

    (めっちゃ喋る・イキって存在感を出す)


今回は3つの中でもASDの多くを占める受動型を取り上げてお話します。



ASDの特性として、順序・道具・モノや場所へのこだわりがあります。

興味関心は限定的ですが、興味が湧いた物事の知識は一般人を圧倒することもあります。


興味関心が限定的がゆえに、

他人の気持ちだけでなく自分の気持ちにも鈍感なので、対人関係に困難を覚えます。



2.指示を聞かない?動かない?動けない?

ASDの子は指示が具体的であればあるほど、行動しやすいです。


(次の章でお話しますが)過去の経験からそもそもの心理状態は、

失敗したら・怒られたら嫌だな~です。


また、情報処理がゆっくりなので、特定の行動に時間差が発生する子もいます。


例えば、お母さんがASDの子供に「お菓子の袋ちゃんと捨てなさい」と言ったとしましょう。

このときASDの子供は『袋を捨てる、袋を捨てる、袋を捨てる、袋を捨てる・・・どこに???』と思っています




はい、ストップ。

ここで認識のズレ、ミスコミュニケーションが発生しています。


お母さんにとっては当たり前なのですが…

どこに捨てるのかわからないので、

動きたくても動けないんです。


ここで追い打ちをかけて

早くしなさい!!とか言われたことがあれば、

「半端な指示でわからなかったのに怒られた」

という感情が残ります。




例えば

職場で「そのピンクのファイル、あそこの棚に入れといて」と言われても

『どの棚のどこやねん!細かく指示出せや!』

てなりますでしょ?


聞き返すと「はぁ・・・ここですッ!!見てわかりませんか??」みたいなね

最初から全部言えや!


っていうのがASDの子にあるんです。


ここで一般人と違うのは、なんで怒ってんの?となるところです。


興味関心が限定的なので他人の気持ちはおろか自分の気持にも鈍感で、、、

ASDの子は雑な指示の背景・真意を察することが苦手なんです。


あなたに「消しゴムある?」と聞かれたら

ある?って聞くってことは貸して欲しいんやな・・・と察して

『ん、ほいよ~』と消しゴムを渡すかと思います。


ここでASDの子は『あるよ!(持ってるよ)』とだけ答えます。



3.発狂するワケ

なかなか動いてくれない時

[ついつい]言葉が強くなったこと

ありませんか??


この時、子供は言葉の意味ではなく

言葉の感情を拾うので【怒られた】

と感じ取ります。


なのでASDの子はこの経験をもとに、

失敗したら・怒られたらダルイな~

と考えています。


また、情報処理がゆっくりなので、

行動に時間差が発生します



処理能力(CPU値)が低いスマホで例えると

アプリ開いたときにカクカク動いたり、

止まったりしますでしょ?

それと同じです。


思考の途中でさらに「はやくして!」

と追い打ちをかける


さらに処理する情報を積み重ねてしまいます。


頭の中で

これかな?これかな?これかな?これかな?

と最適解を探すのですが


処理能力のキャパを超えた時に

わぁああああああああああ!!!!!!!

となってしまいます。

ヒスった・怒ったのではなくて、

パニックになっていると認識してください。


感情を

言語化できないのでパニックになった

という事です。


ひとまとめに癇癪と仰る方もいますが、

詳細はこんな感じです。



4.接し方

残念ながらASDの子からは


めっちゃガン詰めして、めっちゃ怒ってくる人

という風に見えています。


なので

  • 怒ってないよ〜

  • 大丈夫だよ〜

  • ゆっくりで良いよ〜


が基本のスタンスです。


そしてスモールステップ、

細かく、より具体的に指示をしてあげてください。



「お菓子を食べ終わったら、一番大きいお菓子の袋に小さなお菓子の袋を全部入れて、あそこにある赤いゴミ箱に捨ててね」


このように伝えると「赤いゴミ箱に捨てる」

が認識できるので、

基本こんな感じで接してあげてください。


そして出来たことは細かく褒めてあげてください。


袋にまとめることができたね!

ちゃんとゴミ箱に捨てることができたね!


褒めることで言われたことができた!

と自己肯定感を爆上げして


失敗したら・怒られたら嫌だな~を少しずつ変えてあげましょう。

 

改めて言いますがASDの子は

情報処理速度がゆっくりです。


PCであれば容量を増設できます。

スマホもブースト機能があったり、

買い替えることもできます。


しかし脳は増設も買い替えもできません。

なのでコツコツとトレーニングするしかありません。


記憶力は一般人を凌駕するものがありますので、

知っていることを増やし慣れさせることで、

できることを増やしていきましょう。



ただ、朝時間がないときにそんな余裕ないわ!!

というのも凄くわかるので、

できるときにトレーニングしていきましょう。


改めて言いますが、発達障害は早期発見・早期支援です。


なんか変?と思ったらすぐに相談してください。


ほなまた!

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