健康ってなんだろう?〜痛みが消えたら、本当に健康ですか?〜
- 2 分前
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「肩こりが楽になったからOK」
「病院の検査数値が正常だったから安心」
日々多くの方のお体に触れる中で、ふと「本当の健康ってなんだろう?」と考えることがあります。
痛みが消えること。
検査で異常がないこと。
もちろんそれらは大切なことです。
しかし、現代の私たちはどうしても「痛いか・痛くないか」「正常か・異常か」といった白か黒かの二分法で判断してしまいがちです。
なぜ「健康情報」に振り回されてしまうのか?
テレビをつければ
「◯◯を食べれば血圧が下がる」
「このストレッチで腰痛が消える」
といった情報が毎日流れています。
病院や一般的な施術の多くも、
基本的には
「第1層(身体)」や
「第2層(精神・ストレス)」の
対処法しか扱っていません。
だからこそ、真面目な人ほどテレビや専門家の言うことを信じて、
「健康のためにこれを食べなきゃ」
「健康のために運動しなきゃ」
と、必死に健康法を足し算しようとします。
今回その良し悪しは言及しません。

しかし、少し厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、
「健康のために〇〇している」と
何かに追われたり執着している状態は、
本当の健康とは言えないのではないでしょうか。
裏を返せば、
それは「今の自分は健康ではない」という
不安や不全感に囚われている状態だからです。
健康とは「何をするか・何をしているか」
というノウハウ(行動)ではなく、
「今ここ」にある自分自身の“状態”を指します。
本来の健康とは、そういった義務感や執着が「何もない状態。」
メディアや専門家が提供する表面的なノウハウを無理に足さなくても、ただ「今、ここ」にいる自分が心地よく存在できていることなのです。
五木田塾で探求する「健康の4層構造」とは?
世界保健機関(WHO)の定義を超えて、私自身が大切にしている健康の捉え方があります。
それは、私が鍼灸学生時代から10年にわたり参加し、学び続けている勉強会での教えです。その勉強会を主宰されているのが、トレーナーの五木田穣(ごきた ゆたか)さんです。
五木田さんは、単に身体を鍛えるだけでなく「治療と運動を繋げて考える」プロフェッショナルであり、私に治療家としての視野を大きく広げてくれた恩師でもあります。
その五木田さんが主宰する『Your Best Solution Mentorship Program(通称:五木田塾)』では、健康という状態を以下の「4つの層からなる構造」として捉えています。

各階層が具体的に何を意味しているのか、その本質を見ていきましょう。
まずは第1層

◆ 第1層:身体的(からだの)健康
「人体の構造と機能に問題がなく、生活に支障がないこと」を指します。
筋肉や骨格(運動系)だけでなく、神経系、循環系、消化器系、体温調節や生体リズムなど、細胞レベルから生殖・老化に至るまで、身体のシステム全体が正常に機能している状態です。

次は第2層

◆ 第2層:精神的(こころの)健康
単に「ストレスがない」ということではありません。以下の4つが満たされている状態です。
情緒的健康: 感情の適切な表現やコントロールができる
知的健康: 思考能力、論理的思考、問題解決能力が働いている
社会的・人間的健康: 人生に対する目的意識、意義、主体性を持っている
個人の気質(性格)だけでなく、住環境や経済状況、対人関係など外的な影響を大きく受ける領域です。

続いて第3層

◆ 第3層:社会的(つながりの)健康
人間は「社会的動物」であり、人々が集まる共同生活(社会)の中でしか生きられません。
単に友達が多いということではなく、「人や社会と建設的な関係性が築けており、満たされていること」を指します。
研究でも「社会的なつながりの有無」や「社会的孤立感」は、喫煙や飲酒、高血圧等よりも死亡率に強く影響することが分かっています。

最後に第4層

◆ 第4層:スピリチュアル的(霊的・超越的な)健康
宗教に依存することではありません。自分(自我)という小さな存在を超えて、「いのち」を大自然・宇宙・神仏(サムシンググレート)といった超越的な視点から見直す思考法のことです。
目に見えない大いなる力やつながりを感じ、「自分は大きな巡りの中で生かされている」という感謝や安心感を持つこと。この超越的な関係性が整っているとき、人の心と体は根底からの安定感と幸福感を得ることができます。

症状は「構造のひずみ」が教えてくれるサイン
テレビや専門家が言うように、どれだけ1層目のからだをほぐしたり、2層目のストレス対策をしたところで、
3層目の社会的な孤立・我慢があったり、4層目の「生かされている感覚(感謝や安心感)」から遠ざかっていれば、身体はまたすぐに防衛反応を起こし、元の不調へと戻ってしまいます。
東洋医学にはこんな言葉があります。
下医は病を医し(症状だけを見る)
中医は人を医し(その人全体を見る)
上医は国を医す(環境や社会まで見据える)

目に見える症状や「〇〇しなければ」という対症療法(下医)にとらわれるのではなく、その人を包む「構造全体」を観察すること。
ファミリアくわな鍼灸院が目指すのは、単にコリをほぐすだけの場所ではありません。
五木田塾で学んだこの視点を大切に、あなたがメディアの健康情報に振り回されることなく、「ただ今ここにいて心地よい」という本来の状態を取り戻すお手伝いをすることです。
次回予告:「検査では異常なし」の不調はどこから?
「自分の不調がどの層から来ているのか分からない」
「身体のケアをしているのに改善しないのはなぜ?」
次回【第2部】では
「なぜ特定の条件で体が辛くなるのか?」
「この4つの階層をどう観ていくのか?」
を考えてみようと思います。お楽しみに!




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