前回はストレスについてお話ししました。
過度に反応しないことがストレスから体を守ることがわかりました。
今回はいよいよラスト、免疫力を上げてウイルスに勝つ方法です。
今回の流れ
お灸の役割
免疫について
免疫力を上げるには
お灸の役割
なぜお灸が効くのか・・・お灸には様々な種類があります。
ツボを熱で刺激することで気血の巡りを改善させたり、冷えた部分をじわーっと温める効果があります。
お灸をしたところが温められて血管が拡張して、血行がよくなります。
熱による皮膚のタンパク質の変性が起こり、「ヒストトキシン」というタンパク体が産生されます。
これのヒストトキシンが免疫機能を活発化させ、病気に対する抵抗力や免疫力を高めていくんです。
免疫について
免疫(系)については生理学のお話になりますが項目自然免疫獲得免疫病原体と抗体の反応非特異的特異的接触後最大応答までの時間短い(即座)長い(病原体に適応するための遅延)関与する成分細胞性および体液性細胞性および体液性細胞の名称白血球リンパ球免疫記憶なしあり生物界での分布ほとんど全ての生物顎をもった脊椎動物
簡単に言えばウイルスや細菌などの異物が体内に侵入したときに「体にとって良いものか悪いものかを判断し対処するもの」です。
種類は大きくデータ班と実行班に分かれ、とりあえず来たものを攻撃する細胞や、記憶しているデータに照らし合わせる細胞、データに基づき攻撃・排除する細胞などがあります。
たとえるなら家で初めてゴキブリを見た子どもが「お母さんにあれは何?」と聞き、「ゴキブリじゃん!パパ!やっつけて!」とお父さんに頼み、ゴキブリを駆除する。という感じでしょうか。
予防接種も一度、不活化ワクチンというものを体内に入れることでメモリー細胞に敵と認識させる役割があります。
毎年インフルエンザの予防接種を打つのは、ウイルスが少しずつ変化しているからで、敵が変装してセキュリティを潜り抜けようとするのを防ぐためです。
敵であるウイルスや菌が鼻や口から侵入すると、白血球やリンパ球が集まり一斉攻撃をします。
それがのどが痛くなったりする炎症反応であったり発熱です。虫刺されで赤く腫れるのも同じ反応です。
これらの症状は戦っている証なんですね。
体温を何度まで上げれば死滅するというのも記憶していたりするので、ガンガン体温が上がっていくこともあります。
じゃあ、ウイルスを殺すために解熱しない方が良いの?という声が聞こえてきそうですが、熱が上がると酸素消費量が増え心拍数が上がります。安静にしているにもかかわらず、体内では歩き続けているのと同じことが起きています。
戦国時代でいうと豊臣方は大坂城の外に真田が出城(免疫)を構え、徳川軍(ウイルス)を迎え撃ちます。しかし四方を囲まれ援軍(解熱剤などの薬)もなければ次第に兵力(抵抗力)が削がれます。最後は侵入され落城です。
体力のことを考えると、解熱も有効に使う必要があるのです。
免疫力を上げるには
免疫力を上げるには体温(平熱)を上げる必要があります。
体温は1℃下がると免疫力が37%低下、
体温が1℃上がると免疫力が5倍ほど上昇します。
エネルギーが燃焼しやすい状態、基礎代謝が上がることが重要です。
体温については下図のとおり、低体温に良いことはありません。
鍼灸師は色々な症状の方にお会いしますが、触診では皆さんけっこう冷たい。体内で何か問題が起きていことが多いです。
現代人はファッションやエアコンによる冷え、消化不良、ストレスに睡眠不足など、免疫力が下がる要素が多すぎます。
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まずは体を正しく使えるように治療する必要があります。
直接的に冷えている場合や体を冷やしてしまう状態、温められない状態を改善しなくてはなりません。
当院では東洋医学を通じて冷えを改善するためのアプローチをします。
冷えをつくる原因はストレスであったり、飲食物であったり様々ですからそれぞれ違う施術になります。
まとめ
コロナウイルスにはいまだ効果的な薬がない
免疫力を上げるためにストレスを受け止めない
免疫力を上げるためにしっかり睡眠をとる
免疫力を上げるために良食を摂る
免疫力を上げるために体を冷やさない
免疫力を上げるために鍼灸治療で体を良い状態にする
3部作で盛大にお伝えしてきましたが、ウイルスを過剰に毛嫌いせず、ストレスを受け流し、免疫力を上げてコロナウイルスに負けない体をつくりましょう!!
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