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【顎関節症の原因②】スマホ首・猫背がアゴを壊す?姿勢と噛み合わせの深い関係

◆ 「姿勢が悪いとアゴも痛む?」そんな実感、ありませんか?


長時間のデスクワーク、スマホ操作、家事や育児…。ふと気づけば、頭が前に突き出たまま、背中は丸くなっていませんか?

実はこうした**“悪い姿勢”**が、顎関節症の大きなリスクになることをご存じでしょうか。



頭の重さは約5〜6kg!それが前に傾くと…


人間の頭の重さは約5〜6kgといわれています。これをボーリングの球にたとえるとイメージしやすいかもしれません。


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本来、頭は首の真上に乗っており、骨格的にも無理がない状態です。しかしスマホやPC作業で頭が前に出ると、アゴや首、肩の筋肉がそれを支えるために緊張しっぱなしに。


特にアゴ周辺では、

  • 咬筋(こうきん)

  • 側頭筋(そくとうきん)

  • 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)などの筋肉が関与し、噛み合わせやアゴの可動域に影響が出てきます。



◆ 「スマホ首」や「猫背」がアゴに及ぼす3つの影響


① アゴがズレる・噛み合わせが乱れる

姿勢が悪いと、アゴの位置が後方または左右どちらかに偏ります。その結果、左右の関節の負担バランスが崩れ、関節に異音や痛みが起こりやすくなります。

② 咀嚼筋(噛む筋肉)が緊張する

前に突き出した頭を支えるため、側頭部〜アゴにかけての筋肉が硬直します。「最近、顔が疲れる」「フェイスラインが硬い」と感じたことはありませんか?

③ 呼吸が浅くなる→自律神経も乱れる

猫背になると、胸が圧迫されて呼吸が浅くなりがち。それがストレスや睡眠の質にもつながり、結果として夜間の食いしばりを招くこともあります。



◆ 姿勢の崩れは「静かな顎関節症の引き金」


姿勢が原因の顎関節症は、痛みや音などが徐々に表れるため、初期には気づきにくいのが特徴です。

「ある日突然アゴが開かなくなった」という方も、実はその前からずっと、身体全体に“噛み合わせが狂いやすい土台”ができていたというケースが多くあります。



◆ 自分でできる!簡単チェック


あなたも知らずに「スマホ首」や「前傾姿勢」になっていませんか?

✅ 壁に背をつけて立ったとき、後頭部が壁につかない✅ 鏡で見たとき、耳の穴が肩より前に出ている✅ ノートPCやスマホを使うとき、画面を覗き込むようにしている

ひとつでも当てはまれば、アゴに負担がかかりやすい姿勢になっている可能性があります



◆ 対策①:日常の「首・アゴ位置リセット」を習慣に


おすすめはこの2つ:

🔹 スマホの目線を上げる → 画面を顔の高さまで持ち上げ、覗き込まないようにする

🔹 1時間に1回、首を後ろに引くストレッチ → 「首引き体操」や「壁立ち」で、頭を正しい位置に戻す習慣を

✏️小さな意識がアゴの健康を守ります。

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◆ 対策②:鍼灸で「姿勢を支える筋肉」ごとケア


顎関節症へのアプローチというと、「アゴだけ」触るイメージがあるかもしれません。でも実際には、首・肩・背中の筋肉と連動して調整することがとても重要です。

鍼灸では、

  • 咬筋や側頭筋などの噛み筋へのアプローチ

  • 背中・肩甲骨まわりの姿勢筋の調整

  • 自律神経を整え、噛みしめグセを和らげる


といった**“全体から整えるケア”**が可能です。


◆ まとめ:アゴの不調は「姿勢のサイン」かもしれません


アゴだけを治しても、土台である姿勢が崩れていれば、またすぐ元に戻ってしまいます。スマホを見る姿勢、デスクでの座り方、首の角度——小さな姿勢のクセが、あなたのアゴに知らず知らずのうちに負担をかけています。

まずは自分の姿勢を見直すこと。それが顎関節症の根本改善の第一歩です。

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本日もありがとうございました。

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