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【顎関節症の原因③】ストレスがアゴを壊す?“心の緊張”と食いしばりの関係

美容鍼だけじゃないよ!ファミリアです。


さて、顎関節症の話も今回で3回目、今回はストレス、メンタル系のお話です。



◆ 「ストレスを感じたらアゴが固まる」そんな経験、ありませんか?


仕事、対人関係、家事・育児、将来への不安…。

私たちの日常は、気づかぬうちに多くのストレスに囲まれています。


そんな中、「気づけば歯を噛みしめていた」「アゴがだるい」といった症状が出ている方は、

心の緊張がアゴのトラブルを引き起こしている可能性があります。



◆ ストレスでアゴに何が起きるの?

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人はストレスを感じると、自律神経のうち「交感神経」が優位になります。

これはいわゆる「緊張モード」「戦うか逃げるか」のスイッチが入った状態。


このとき、身体には以下のような変化が起こります:


筋肉が緊張し、常に“戦闘体制”になる


無意識に歯を噛みしめてしまう


呼吸が浅く、酸素の取り込みが少なくなる


睡眠の質が低下し、夜間の歯ぎしりが起こりやすくなる



つまり、ストレスは**自律神経を乱し、アゴの筋肉を緊張させる“見えない敵”**なのです。



◆ 「心の状態がアゴに出る」よくあるサイン


あなたもこんな症状、経験していませんか?


✅ 緊張すると奥歯を強く噛みしめてしまう

✅ プレゼンや面接前にアゴがこわばる

✅ イライラが続くと頭痛や耳の下が痛くなる

✅ 睡眠中に歯ぎしりを指摘されたことがある

✅ 朝起きたとき、アゴの疲れ・違和感を感じる

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これらはすべて、ストレスによる咀嚼筋の過緊張のサインです。


◆ “メンタル由来”の顎関節症は、改善が難しい?


ストレス性の顎関節症のやっかいな点は、

原因が「物理的」ではないため、治療しても再発しやすいということです。


たとえば…


マウスピースで歯を守っても、原因(ストレス)が消えていない


薬で痛みを止めても、噛みしめグセは残ったまま


「リラックスしてください」と言われても、自分では緩められない



つまり、外側だけのアプローチでは限界があるのです。




◆ 対策①:まずは「自分のクセ」に気づくこと


最も大切なのは、「噛みしめグセ=ストレスの現れ」という自覚です。


🔹 奥歯を合わせていないか定期的にチェック

🔹 イライラや不安を感じたときは深呼吸を1分

🔹 睡眠環境を見直して、夜間の緊張を緩める(暗く・静かに・スマホを遠ざける)


📝「歯と歯を離す」ことを思い出せるメモを、パソコンやスマホのそばに貼るのもおすすめです。



◆ 対策②:ストレスに強い体と心をつくるケア


鍼灸は、単なる「筋肉のコリ取り」にとどまらず、

心身のバランスを整える力があります。


具体的には:


副交感神経(リラックスの神経)を高め、緊張体質をやわらげる「呼吸法」


咬筋・側頭筋など“噛みしめ筋”をゆるめて、クセを抜きやすくする


頭痛・肩こり・不眠など「ストレス由来の全身症状」もまとめて改善



継続して受けることで、**「イライラしても噛みしめない身体」**に近づいていきます。



◆ 感情を「アゴで受け止めない」ために


真面目な人ほど、感情を抑えたり、自分にプレッシャーをかけたりしがちです。

そして、その緊張は静かにアゴに現れます。


「最近、アゴの痛みが続いてる…」

そんなときは、身体のSOSだけでなく、心の声にも耳を傾けてみてください。


アゴが悲鳴を上げる前に、自分を労わる習慣を。

それが、顎関節症を防ぐ大きな一歩になります。



今回もお読みいただきありがとうございました😊

次回は⑤「合わないマウスピース・歯列矯正の影響」についてお届けします。

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