【顎関節症の原因③】ストレスがアゴを壊す?“心の緊張”と食いしばりの関係
- ファミリアくわな鍼灸院
- 7月21日
- 読了時間: 3分
美容鍼だけじゃないよ!ファミリアです。
さて、顎関節症の話も今回で3回目、今回はストレス、メンタル系のお話です。
◆ 「ストレスを感じたらアゴが固まる」そんな経験、ありませんか?
仕事、対人関係、家事・育児、将来への不安…。
私たちの日常は、気づかぬうちに多くのストレスに囲まれています。
そんな中、「気づけば歯を噛みしめていた」「アゴがだるい」といった症状が出ている方は、
心の緊張がアゴのトラブルを引き起こしている可能性があります。
◆ ストレスでアゴに何が起きるの?

人はストレスを感じると、自律神経のうち「交感神経」が優位になります。
これはいわゆる「緊張モード」「戦うか逃げるか」のスイッチが入った状態。
このとき、身体には以下のような変化が起こります:
筋肉が緊張し、常に“戦闘体制”になる
無意識に歯を噛みしめてしまう
呼吸が浅く、酸素の取り込みが少なくなる
睡眠の質が低下し、夜間の歯ぎしりが起こりやすくなる
つまり、ストレスは**自律神経を乱し、アゴの筋肉を緊張させる“見えない敵”**なのです。
◆ 「心の状態がアゴに出る」よくあるサイン
あなたもこんな症状、経験していませんか?
✅ 緊張すると奥歯を強く噛みしめてしまう
✅ プレゼンや面接前にアゴがこわばる
✅ イライラが続くと頭痛や耳の下が痛くなる
✅ 睡眠中に歯ぎしりを指摘されたことがある
✅ 朝起きたとき、アゴの疲れ・違和感を感じる

これらはすべて、ストレスによる咀嚼筋の過緊張のサインです。
◆ “メンタル由来”の顎関節症は、改善が難しい?
ストレス性の顎関節症のやっかいな点は、
原因が「物理的」ではないため、治療しても再発しやすいということです。
たとえば…
マウスピースで歯を守っても、原因(ストレス)が消えていない
薬で痛みを止めても、噛みしめグセは残ったまま
「リラックスしてください」と言われても、自分では緩められない
つまり、外側だけのアプローチでは限界があるのです。
◆ 対策①:まずは「自分のクセ」に気づくこと
最も大切なのは、「噛みしめグセ=ストレスの現れ」という自覚です。
🔹 奥歯を合わせていないか定期的にチェック
🔹 イライラや不安を感じたときは深呼吸を1分
🔹 睡眠環境を見直して、夜間の緊張を緩める(暗く・静かに・スマホを遠ざける)
📝「歯と歯を離す」ことを思い出せるメモを、パソコンやスマホのそばに貼るのもおすすめです。
◆ 対策②:ストレスに強い体と心をつくるケア
鍼灸は、単なる「筋肉のコリ取り」にとどまらず、
心身のバランスを整える力があります。
具体的には:
副交感神経(リラックスの神経)を高め、緊張体質をやわらげる「呼吸法」
咬筋・側頭筋など“噛みしめ筋”をゆるめて、クセを抜きやすくする
頭痛・肩こり・不眠など「ストレス由来の全身症状」もまとめて改善
継続して受けることで、**「イライラしても噛みしめない身体」**に近づいていきます。
◆ 感情を「アゴで受け止めない」ために
真面目な人ほど、感情を抑えたり、自分にプレッシャーをかけたりしがちです。
そして、その緊張は静かにアゴに現れます。
「最近、アゴの痛みが続いてる…」
そんなときは、身体のSOSだけでなく、心の声にも耳を傾けてみてください。
アゴが悲鳴を上げる前に、自分を労わる習慣を。
それが、顎関節症を防ぐ大きな一歩になります。
今回もお読みいただきありがとうございました😊
次回は⑤「合わないマウスピース・歯列矯正の影響」についてお届けします。



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